音楽療法士の西です。
本日、年内最後の音楽療法をしました。特別何か大きなことをするわけではありませんが、ご利用者一人一人に「また音楽やりましょうか」の声掛けをするのが恒例です。認知症の程度により全く無反応の方もいれば、「そうだね、また歌おう!」と返事を聞かせてくれる方もいます。
本当に今年も新型コロナウイルスの影響を受けながら、実施の方法に悩んだ一年でもありました。第5波最中は特に毎日が緊張感の高い中でのセッションでした。でもあまり感染対策ばかりに気を取られ過ぎてご利用者との心の距離感が離れてしまわないように工夫して働きかけてきました。
その中で感じたのは、ご利用者の表情や発語、発声が顕著に乏しくなってしまった事実があるという事。改めて感染対策で三密を守るということは、命が守られる確率は高まりますが、同時に個性が薄れたりADLの顕著な低下を招く確率も高めてしまうのだと現場で感じました。
コロナ禍で感染対策を一番に考えれば音楽活動を果たして続けていいものかとも思いましたし、自己満足で終わってないかなと考えた時期もありました。でも、やっぱりご利用者の事を一番に考え続けて今日までをふり返っていみると、続けて良かったのかなとも思えました。継続できたから「また歌おう!」の約束もできるのですね。
来年もwithコロナは続くと思いますが、ケアの一つとして音楽療法で現場を支えていきたいと思います。
おまけ♬
実際の音楽療法ではありませんが、音楽療法士のセッション中の雰囲気だけでもお伝えしてみようかと、マスク無しで撮ったのをアップします。
ミュージックベルも今年一年たくさん使いました♪
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