音楽療法士の西です。
グループホームへ向かう移動中のラジオからジョン・レノンの『ハッピークリスマス』が流れていました。まもなく訪るクリスマスを感じる事ができる一曲であり、西にとってちょっとした一曲です。
というのも、音楽療法では毎年12月中旬から、クリスマス曲を入れるかお正月の曲にするか少し迷う時期でもあります。というのも、集団音楽療法で参加されている大正後期~昭和中期生まれ世代はクリスマスにあまり馴染みがない方がいます。クリスマス曲を演奏しても「知らない・・・」「聴いたことがない」と歌唱後や演奏後に言われてしまうこともあり選曲ミスか・・・(-_-)と後々、ちょっとした後悔をしてしまうこともあるんですね。
ただ昭和中期、戦後以降生まれの世代では「知ってる」「ジングルベル演奏して」など、クリスマスに馴染みのある方もいます。集団で両者が混ざっている時はクリスマス曲もこの時期ならではの音楽でもあるので使用していくのもいいけど、馴染みがない世代はどうするかと。もうこのさい気にせず演奏しちゃうか・・?など、細かい事ではありますが一時期少し悩みました。
そこで、ジョン・レノンのこの曲。A Very ~(省略)year と聴いて何となくピーン❗と来たんです。そっか、一緒の流れで演奏しちゃえばいいのかと。
それまで何となく、クリスマスとお正月は行事として別々に考えていたので音楽療法でもクリスマス曲の回とお正月曲関連の回と分けて考えていたのですが、別に同じ回の中でやってもいいじゃないか。そうすれば、クリスマスに馴染みのない世代も一部プログラムは楽しめなくてもお正月の歌では安心して楽しめる!
ということで、近年の西の年末の音楽療法では開始すぐにまずは、ベルを持って『ジングルベル』を使って合奏をします。歌や楽器鑑賞でクリスマス曲を聴くのではなく、合奏であればクリスマス曲に馴染みない世代でもベルを振る事に意識も向くので、あまり気にしません。知っている方はサビから歌いながら演奏してくれます。
そしてプログラム最後にお正月を皆で歌います。歌詞がなくても、だいたいの方が歌ってくれます。歌唱後にお正月の準備や過ごし方などについて話題を振ると答えてくれる方もいます。今はこの流れで定着しています。
便利です、メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。
ホントにサンキュー、ジョン・レノン(*´▽`*)この曲で西はひらめき、活動の悩みが解消されました。
時に柔軟な発想も音楽療法には必要です。そのヒントが楽曲から得られることもあるのですね。日々、たくさんの歌や楽曲を聴いてインスピレーションや発想力を鍛えていきたいと思います。
今日はここまで。
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