音楽療法士の西です。
今日訪問した、とあるグループホームでのお話し。
こちらの現場は年が明けて最初の音楽療法でした。発言の多いご利用者もいる為、まずは音楽療法士で干支の寅年を話題にしてから、一人ずつ干支を聞いてみました。
Iさん:「羊」
Uさん:「かわいいわね」
西:「Tさんの干支はなんですか?」
Tさん:「うさぎなのよー」
西:「かわいい系が続きますね。Rさんは?」
Rさん:「えーとね、丑年なんだけど寅みたいな丑かな」
皆:「はははー!(笑)」
西:(どーゆーこと!?形が?(;一_一))
「えーと、寅みたいな丑なんですね??」
たまに珍回答あり。どうやら一年の終わりあたりが誕生日らしく、寅年寄りのギリギリ丑年というニュアンスで伝えたかったようです。でも、こういうちょっとした珍回答が場を和ませてくれるんですよね(*^▽^*)
また、【今年、どんな一年にしたいですか?】と質問もしてみました。
Oさん:「あーやっぱ健康かなあ」
西:「あー健康大事ですよねえ~(´▽`*)」←去年、肺炎経験者。
Uさん:「やっぱり健康第一ですね。健康だから楽しいこともしたいって思えるし」
西:「あーホントそうですよね~(´▽`*)」←去年、入院と自宅療養で安静対応経験者。
皆さん、やはり健康を一番に答える方が多かったです。Uさんのおっしゃる通り、健康だからこそ、楽しいことを見たり聞いたり体験できるのですよね。去年の西からすると身に染みる言葉でした・・。
その中でこんなお話しも。
Fさん:「自分で何でもできるようになりたい」「自分で歩けるようになりたい」
( 介護職員拍手 (∩´∀`)∩ )
Fさん、大正生まれの方なんです。いや、ほんと頭が下がります。言葉を発している雰囲気からして決して悲観さは感じませんでした。
自分の事は自分で、それが自分らしく生活できること、それを今年一年意識していきたい、という事なのかな、と感じ取りました。ポジティブ精神が伝わり、西も刺激を受けました。
音楽療法では歌う事も大事にしているのはもちろんですが、西の音楽療法では一人一人から発せられる言葉も大切にしています。言葉も一つの音として捉えることもできます。
Fさんのように喋る言葉の高低差や音量、明るさや暗さなども含め言葉から得られるポジティブさや意欲など感情面も受け取ることもできます。
でも、参加者全員が良いことを言うとは限りません。質問に対して「分からない」と言われる事も本当に多いのが介護の現場です。
今日もGさんは「・・分からないです」と返事が返ってきました。
でも、まずは言葉で返してくれるている事実を大切に。音楽療法士でラリーが出来る声かけをすればいいんです。
西:「急に言われても分からないですよね。じゃあ、この一年、健康でいたいですか?」
Gさん:「・・・ハイ」
西:「楽しい一年にしたいですか?」
Gさん:「ハイ」
西:(お、しっかりした返事になった)「じゃあ、健康で楽しい一年にしたいってことですね。立派なことじゃないですか!応援します」
西ならこんな感じで言葉のラリー続けます。Gさんみたいに繰り返す中でちょっとした変化が見られることもありますし。
何気ない会話にも沢山の発見と刺激があるものだという事に数年かけて気付きました。介護の現場で喋る事も楽しさの一つとなりました。
今日はここまで。
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