2021年7月22日木曜日

音楽療法士だって資本は健康です。

 音楽療法士の西です。

先日、健康診断を受けてきました。  
結果は後日判明するものもありますが、基本的なところでは「問題なし。現状維持」との診断結果となりました。
とりあず一安心をしております( ̄▽ ̄)

西は日勤業務ではありますが他の専門職同様に音楽療法士は健康であり続けなければ、お仕事として長く継続していくことはできません。
そのように思う理由がちゃんとあります。


①良い演奏は演奏者から。

楽器のメンテナンスが万全でも、演奏者が不調であれば良い音楽を奏でることはできません。ご利用者の意識を惹きつける要素には安定した演奏技術を持っていることが大切です。西はピアノとフルートを使用していますが、やはり微妙な体調不良時にはピアノ演奏でミスタッチをしてしまったり、フルート演奏では音がかすれてしまうこともあります。

ま、プロの演奏家じゃないし~(-。-)y-゜゜゜と甘んじていた時期もありましたが(笑)自身でもテンポ感や緩急がうまく出来た時と、そうじゃない時のご利用者の集中力の高さの違いを肌で感じます。楽器の良さを引き出すのは演奏者ですから、やはり体調がブレないように気候や季節の変わり目には意識をする必要があります。


➁ご利用者の細かい観察をするには集中力が必要

音楽療法は音楽会と異なり演奏が目的ではありません。鑑賞や音楽活動によってご利用者が音楽療法中にどのような反応や変化が見られるのか分析していきます。自身の演奏への意識も維持しながらご利用者の表情やしぐさ・言動に合わせて選曲や楽器のチョイスをします。
これ結構な集中力が必要な作業なんですよ。

寝不足や栄養不足は瞬時の集中力、判断力の質の低下につながりやすい。同じご利用者と毎週音楽療法をしていたとしても、その日の心身、認知症の状態によって顔つきや言動は変わります。今日はどんな状態にあるのかを把握するにも細かい観察力が必要です。音楽療法士が集中力、観察力を発揮するにも体調が万全であることが望ましいです。 


③音楽療法は単発的な活動ではなく、継続した長期的な関わりをしていく活動。

音楽レクや演奏会はその日その時間で行われ、継続的な意味は求められていません。
一方で音楽療法は個別音楽療法でも集団音楽療法でもおおよその【目標】を立て、その目標に近づく為に期間を設けて実施していきます。

実施期間が終わる度に目標にどの程度近づいたのか、目標が適正かを評価します。心身や認知症の変化に伴い実施継続か終了か目標内容を変更するのか等検討していきます。長期的な関わりをしていく音楽療法は音楽療法士が休みがちになってしまったり短期間で辞めてしまわないよう、健康維持と根気さが大切です。


以上の事から、音楽療法士はやはり健康が第一であることは伝わったでしょうか?
梅雨明けしてから連日猛暑日が続くようになり、改めて夏バテにならないよう健康維持を意識して毎日過ごしていきたいですね😁


今日はここまで。




2021年7月21日水曜日

ブログ公開

 音楽療法士の西です。


皆様、本日より音楽療法士によるブログが
一般公開されました。




・・いや、真面目に書くのやめよう。


ヽ(^o^)丿イエーイ❗やったー❗ヽ(^o^)丿


法人内での取り組みの為、上司に提案⇒ブログの非公開からの練習⇒稟議書⇒許可の流れに来るまで数か月を経てついに公開でーす❗


また改めて、公開祝しての回を設けます。
とりあず、今日はお知らせまでに。


2021年7月15日木曜日

わたし待つわ。

 音楽療法士の西です。

以前のブログで音楽療法は介護現場ではよく使う「待っててください」は使わず「待つんです」と書きました。(6月16日参照)


特養でのとある音楽療法のお話。
ご利用者のTさんは居室で寝る事が大好きで居室に閉じこもりになりがちで若い年齢ながら意欲や自発性の低下が懸念されている一人です。すぐに居室に連れていかずにフロアで過ごしてもらうのですが、じっとされている時間が長い為、月に2回ほど個別音楽療法に参加されています。
Tさんは音楽を聴く事が好きです🎵はじめは手を横に振って参加拒否が多かったのですが、今は「ピアノ聴きに行きませんか?」と声かけすると頷いて参加してくれるようになりました。

ただ、音楽療法士で選曲した演奏を聴くのみだと受け身な活動になってしまうので、なるべく二曲目からは歌集からTさんに演奏曲を選んでもらっています。

西:「今日も歌集から一曲、今日聴きたい曲を選んでみましょう」

Tさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

返事はないものの歌集の1ページ1ページをめくり、じっと見ながら選んでいます。歌集には30曲ほど入っているのですぐには決めるのも難しいのかもしれません。


Tさん「・・・・・・・・」5分経過。

西:(めくり続けてはいるから、もう少し待つか。(゜_゜)のんびりとね。)


西:「・・・・」(゜_゜)

Tさん「・・・・・・・・」


西:「・・・・」(゜_゜)

Tさん「・・・・・・・・」10分経過。


西:(ん~歌集めくり始めて3周目かあ・・そろそろ決めませんか!?(;´Д`)前回はもっと早く曲決めていたけどなあ・・・今日は時間がかかる日なのか?そろそろ2択に絞るか?西がせっかちなだけか!?)

と相手の様子を見て心の中で自問自答しながら【待つ】んです。音楽療法の現場では度々こういう音楽が響かない時間もあるのです。

Tさんは日によっては自分ですぐに決められることもあるため早々に音楽療法士で声をかけてしまうと、自分で選ぶことの機会が減ってしまいます。自分で選ぶことが少なくなると、どうしても意欲、積極性、自発性は低下していきます。音楽療法は時にはじっと待ち、ご利用者に反応が出るか、出ないと判断しても次に緩和した方法(選択肢が多ければ2択にするなど)を提案するなど、個々に合わせて時間をかけて関わっていく事を大切にしています。

この日は12分ほど経過した後に音楽療法士で2択に絞り提案すると「どちらでも良い」との返事でした。この日は集中力も低めだったのかもしれません。このような時、Tさんは演奏後大きく拍手をしない傾向にあります。逆を言うと自分で選曲した演奏では、演奏が終わる直前に手を構えて拍手する準備をしていたりするんです。それだけ、演奏への意識も感じ方も違うのでしょう。

今後もTさんには自分で選んだ曲の演奏を楽しむ事、選曲するという能動的活動を通して居室以外での時間が有意義になるよう関わっていきたいと思います。


関東梅雨明けしましたね。いよいよ夏本番🍉です。














2021年7月9日金曜日

人生100年時代はすでに来ている。

 音楽療法士の西です。


私が携わっている現場では100歳を超えて寝たきりではなく今も元気に過ごされている超人の方々がいらっしゃいます。
西が10年程前の介護職員時代の頃は100歳を超えている方は施設に二人いるかいないかぐらいで貴重な存在だったと思います。静かに穏やかに過ごして頂く為に慎重に慎重に介護業務に携わっていたのを思い出します。

10年以上経ち介護・医療サービスの質や福祉の有り方がより進み、100歳以上が同じ施設に数名いても大きく驚くことはなくなりました。

とある調査では2020年9月の敬老の日時点で100歳を超える高齢者は日本全国で約8万人いるとの事。調査を開始して50年連続で増加しているんです❗(・o・)

そして、ここアドベンチスト福祉法人内にも数名、100歳過ぎても食事も自分でゆーっくり食べたり、自分で車椅子を操作してフロア内を移動していたり、トイレ介助で立ち上がったりと一部、自分で自分の事が出来ていたりするのです。

複数の現場でそういう実態を目の当たりにすると【人生100年時代は既に到来している】と感じます。西はその最先端の一部を見ているのかもしれませんね。

10年前と今で音楽療法も変わってきています。10年前は100歳の方にはどちらかというと居室で音楽療法士が歌ったり楽器の演奏をしたりとリラクゼーションの要素が高い、受動的な活動が中心でした。派手にやってしまうと「無理させないようにね」と看護師より注意を受けてしまったことも(-_-;)

現在はというと歌集を声に出して読む102歳のGさん、太鼓をトントン叩く107歳のUさん。耳は遠くても見マネで体操に取り組まれたりと何ともパワフル❗その日の体調を見て無理はさせないように配慮しながらも、能動的な活動を続けています。95歳以上の方々も男女ともに、毎週元気に音楽療法に参加されているので、今後100歳超えてもアグレッシブな音楽活動が続くのかもしれません。

【人生100年時代における音楽療法】についても現場で実践しながら考えていきたいと思います。
今日はここまで。





2021年7月7日水曜日

七夕ですね。

 音楽療法士の西です。

今日は7月7日七夕ですね。福祉施設等この時期は笹の葉と短冊を飾る現場が多いです✨

西が関わっている特養やグループホーム等でも折り紙で作った七夕飾りもつけて、とても綺麗です(*^。^*)


西は毎年ご利用者や職員が書いた短冊をさりげなーく、チラチラっと読むのを密な楽しみにしています。え、悪趣味だって?(゜_゜)
確かにお願いごとを他人にジロジロ見られて良い気はしないかもしれませんね。ただ願い事というのは人柄も表れるといいますか・・普段会話では出てこないご利用者の要望や希望を短冊を通して知るきっかけにもなります。

「健康でいたい」「美味しいものをたくさん食べたい」といったポジティブ要素のお願いもあれば「お家に帰りたい」「お母ちゃんに会いたい」といった施設生活だからこその切実なお願いもあります。七夕は季節イベントの一つに過ぎないのかもしれませんが、一人一人のケアについてじっくり考える機会にもなると思うんです。

なので西の音楽療法でもこの時期になると必ず、どの現場でも音楽療法中に[七夕]を演奏してお願い事を数人に発表してもらっています。今日までに挙がったお願いごとのいくつかを紹介しましょう。

西:「七夕にちなんでどんなお願いごとをしますか?」

Kさん「私はねー早くコロナが無くなって、またみんなで歌いたい」   …西も同じく。
Iさん「若返りたいわねー」 …西も同じく。  Ⅾさん「彼氏欲しいわ」   …西も同じく。

いくつになっても自分らしくいる為のお願いごとが80~100歳の先輩方から聞かれます。まだまだ現役ですという印象が受けられて西も見習いたいところですね。他にも・・

Tさん「ここ(特養)にいる皆が元気でいられますように」…素敵です。

Gさん「会えないけど家族が幸せでいてくれますように」 …素敵です。

Mさん「・・・世界平和」
      …いやもう、素晴らしいです。

自分以外の人へ目を向けて幸せを願う謙虚な姿勢に、自分の事でいっぱいいっぱいな西はいつもハッとさせられます。もっと身近に人へ目を向けよう、という気づきが得られます。

ただ、認知症の方とのやりとりは質問して半分以上の回答が「分からない」「思いつかない」「お願いごとがない」といった内容です。気力や意欲が低下していく認知症だからこその返答です。

でもいいんです、最終的にお願いが無くても、答えてくれるだけでも十分嬉しいものです。音楽療法は、そう答えて下さった一人一人も含めて、音楽療法の中で意欲が高まるよう関わっていきます。そして、西の願いは毎年一律して「音楽療法で一人でも多くのご利用者に笑顔になってほしい」と唱えます。
意欲の高まりが笑顔に必ず繋がるからです。

願いというより目標でもあるんですけど。
そんな願いを込めて明日からの音楽療法も頑張ります(*^。^*)


それから恒例といってもいいほど必ず職員のお願いの中の一枚には宝くじ関係ありますね。

今年もあったな、「一億円あたりますように」って。…(笑)        


特養の七夕の写真です。


2021年7月2日金曜日

ワクチンを打ちました。

 こんにちは、音楽療法士の西です。

6月中にワクチン接種を2回受けました。西は介護業務にも携わっているので、法人の判断で高齢者施設従事者枠で受けさせてもらいました。
もちろん、接種は強制ではないのでしばらく悩みました。接種が進む中で副作用や身体への影響等の増えていく良し悪しの情報に慎重派の西としては心が揺らぎましたから。本音としてはワクチン接種そのものへの不安は今も完全には消えてはいません。それでも接種枠を用意して頂いたことで介護現場に携わる身として、また自分や身近な人への感染リスクを少しでも防ぐためにも受ける選択をしました。

結果的にワクチンを打ったことで今のコロナ過で自分が抱えている不安を少しでも減らす為にも正しい決断だったのかなと府に落ちたこと、そして2回とも大きな副作用なく終えることができたことに一安心しております。ワクチン接種一つにしても、色々考えさせられますね。

オリンピックが近づく中で首都圏の感染者増加という情報に気を緩めずに、今までと変わらずに感染対策をしながら音楽療法を続けていきます。

今日はここまで。










読んで頂きありがとうございました。

  音楽療法士の西です。 シャロームの外では梅の花が満開に咲いています。 春の訪れに少しワクワクしてくるのは私だけでしょうか(´▽`*) さて、これまで50回のブログを投稿してきましたが、このブログは閉鎖することになりました。読み続けてくださった方がいましたら、本当にうれしい限り...