音楽療法士の西です。
気温差や葉が色づくのを見て秋が深まっていくのを感じる毎日です。日中に爽やかな風が吹くと、お散歩したくなります。出来てないけど(。-∀-)
さて、今回は西の活動の紹介です。これまで、音楽療法士はケアプランに出て音楽療法に参加しているご利用者の様子を他職種に伝えたり、介護の業務にも少し携わって現場を見ている、ということを書きました。
他にもあるのですが、今日は「折り紙」です。
え?折り紙?それだけ?
それだけです(笑)
先日、認知症フロアでとあるご利用者と折り紙をしました。その方は以前、千羽鶴を折ったことがあるというので、一緒に折り紙しましょうと声をかけて一緒に鶴を折りました。ただ、西は鶴を折るの数年ぶりだったので、途中で
西:あれ・・次はこうだったっけかな・・?(゜_゜)
と、一度手が止まり隣で折っている手順を見て思い出すという情けない事態となりました(笑)
ここまで読むとなんだ、ただ遊んでいるだけ?と思われてしまいそうですが、、今のコロナ禍で外部からボランティアの受入ができなかったり介護人員不足の深刻化で、ご利用者としっかり時間をとって真剣に遊ぶことをどれだけの老人施設で出来ているのでしょうか?感染対策も続けながら個別に合わせたレクや趣向の対応を充実していくことは、施設ごとに難しさを感じています。
と同時にコロナ前の家族との自由な面会や外部からのレクでの刺激がご利用者の活気へ大きな影響を与えていたのだなと、実感せずにはいられないのです。
そして今現在、ご利用者の中にはテレビや読書、編み物など自分で楽しまれている方もいるのですが、中には「何もやることがない」「何もやりたいことがない」「一人では出来ない、面倒くさい」と言われて部屋にこもってしまったり、日中フロアで傾眠がちになってしまう方が増えています。意欲が低下し始めた方にはまず音楽療法で関わってみようとするのですが、全ての方が音楽に興味を持つわけではありません。音楽療法を断られ、でも他に特にやりたいことが無いという方に対して認知症の急激な悪化やフレイル予防のためにも、施設内の職員等での余暇活動の工夫が必要です。
そこで西はここ1年ほど特養では個別にキャッチボールをしたり居室へ訪室して雑談をしたり、体操の指導だけを始めたりと音楽療法以外にも少し幅を広げて活動しています。97歳の方と速いスピードでボールのラリーをしたり、始め面倒くさそうでも折り紙中は黙々と手元に集中していたり、塗り絵の色を選ぶときに笑顔が見られたりと、フロアで座っているだけでは見られない【その人らしさ】が垣間見られるんですね。余暇活動って本当に大事です。
楽しさや集中できる時間、場所、機会を個別に引き出して短い時間でも活動を継続していくことはそれなりに大変です。音楽療法士がその役割を担うことも今のコロナ禍ではニーズの一つだと思うので、これからも「今、楽しい!」「楽しかった!」と思ってもらえる時間を一人でも多くのご利用者と共有できるよう音楽以外の活動でも頑張っていきます。
あ、鶴の折り方はもうバッチリです(。-∀-)
今日はここまで。
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