こんにちは、音楽療法士の西です。
どんより曇り空☁な一日です。しばらく梅雨空が続くという天気予報を聞くと、感性豊かな西は(?)初めは少しだけ憂鬱な気分にもなるのですが今日も午前中、元気に音楽療法をしてきました(^^♪
今日は音楽療法だからこそ実感できる、
[音楽の作用]についてです。
とある現場で個別音楽療法をしていると、
男性Bさんが近づいてきました。最近、音楽療法中に自操で見に(聴きに)来ることが増えている方なんですね。しばらくするとBさんも一緒に歌い始めました。安定した良いお声の持ち主です。「ペギー葉山ね」と自然と会話にも入ってきました。
実はBさんは数年前までは音楽療法について「雑音だよ」と言っていました。西がフロアで音楽療法の準備をすると自操で居室へ戻ってしまうんですね。集団で盛り上がったりすることを嫌っていたのかもしれませんし、幼稚な印象も持っていたようです。Bさんにとっては当時の音楽療法は[不快な印象にさせてしまう作用]が働いていました。なので西もちょっと苦手意識があり、介護業務以外で自分から関わることはありませんでした。
それが今では真逆で、呼ばなくても自分から聴きにくるようになりました。この変化に西も最初は少し驚きました。数年前に比べて角が取れてきたというのもあるのでしょうが、やっぱりそこは現在のBさんにとって音楽が聞こえるともっと近くで聴きたいという、[自発性を生む作用]が働いているんですね。
コミュニケーションをしたいという作用かもしれません。どちらにせよ、Bさんからは「この人は音楽の先生だから」と言って頂き、良い関係性が始まっています。
集団生活の場において、音楽は時に
[人によって快にも不快にもどちらの作用]も働きます。音楽療法士は一人一人をよく観察して、表情や言動から音楽刺激が快か不快かを見極めながら関わっていくことがとても重要です。また、不快にならない為の選曲や音楽療法実施の時間帯の考慮も時には必要です。
現在、フロアから少し離れた場所で音楽療法をしているのですが、時々フロアから一緒に歌っている声が聞えてくることがあります。介護・看護職員からも「さっき、フロアでね、〇〇さんが音楽療法の歌に合わせて歌ってたよ」との報告が度々あります。これも[音楽の作用]ですね。音楽療法とは音楽が人にどのように身体的・心理的作用をもたらすのかを研究的な視点で実践します。それは目の前にいるクライアントだけではありません。現場では知らない間に周囲にも作用が見られる事に嬉しさや戸惑いを感じつつ、これからも続けていきたいと思います。
そうそう、今日の午前中の音楽療法時、エアコン業者が外で作業していたんですね。取り外したり取り付けする時の機械のううぃーーーーん!という大きな音に集中を乱されました(-_-;)自身の集中力の乏しさに反省しながら楽器の片付けをしていると、終わりの曲で歌った「上を向いて歩こう」を一人の業者さんが口笛しているのを見ました。
・・・・ここでも音楽の作用が働いていたか!!(; ・`д・´)
今日はここまで。
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