音楽療法士の西です。
さて、前回オンライン音楽療法の苦戦ポイントを3つ挙げました。
今日は現時点での対処法についてお伝えしていきます。
結論から言うと①、➁、③全てにおいて現場の職員に手伝ってもらう!が有効です。
オンライン音楽療法導入のデイサービスではレクの時間は基本的に介護職員2名が担当しています。音楽療法時も2名お手伝いで入ってもらっていますので、そこ前提でのお話とはなります。
詳しく説明していきましょう。
①画面上で表情よく見えないなあ、今雰囲気どんな感じかなと思ったら西は迷わず「(職員の)〇〇さん、今みなさんは楽しんでくれていますか?」と質問します。
そこで職員がどう返答してくれるかで対応が変わりますがおおまかに3パターンあります。
パターン❶職員「楽しんでくれてますよ!」の返答なら、このまま継続!何なら合奏もしくは体操いっちゃおう!
パターン➋職員「うーん、少し疲れてきてますかね」の返答なら、鑑賞の時間!楽器演奏しよう!
パターン❸職員「うーん、何とも言えませんね」の返答なら、盛り上がる合奏しかない!
と職員の発言から盛り上がり度を低・中・高ぐらいで判断し、盛り上がり度に対して次にどのプログラムを持っていくか瞬時に決めます。時に判断ミスもありますが、次に活かすのみです。
➁機会を通してだと音量Maxにしても聞き取れない音声はありますので、西は迷わず「(職員の)〇〇さん、今どなたか〇〇と言ってくれましたね?」と聞き返します。
そうすると西の聞き間違いがあれば職員で「いや、〇〇って言ったんですよ」と訂正してくれます。聞き間違えたなら素直に「あ、間違えちゃいました?すいませーん!」と
明るく対応すれば気まずくなりません。
①、➁を音楽療法士で質問しながら挙手して答えてもらうのも分かりやすい方法です。
「頭の体操ここまでですが、難しかった人?」
「これで終わりますが楽しんで頂けましたかー?」など。
それで反応がない時に職員に個別に聞いてもらったりもしています。
③二人手伝ってくれる職員一人を画面横に固定でいてもらい、西の言葉の指示を再現してもらいます。ご利用者は職員を見ながら下肢運動に取り組みます。上手く指示が伝わりづらくても、もう一人の職員が随時に個別にフォローに入ってくれます。
③二人手伝ってくれる職員一人を画面横に固定でいてもらい、西の言葉の指示を再現してもらいます。ご利用者は職員を見ながら下肢運動に取り組みます。上手く指示が伝わりづらくても、もう一人の職員が随時に個別にフォローに入ってくれます。
今は上肢運動は音楽療法士で見せながら、下肢運動は職員が模範役の組み合わせでやっています。
ここのまで読むとお分かりの通りオンラインの弱点を把握しながら、より良くしていくには 現場の職員をうまく巻き込んでいくことがポイントです。
デイサービス職員にはパソコンや機材のセッティングも一から覚えて頂きまして、もう本当にありがたや、ありがたやなのです(*´▽`*)感謝の意を毎回お伝えしつつで、現在も継続できています。
という事で①、➁、③の苦戦ポイントに対する対処法いかがでしたか?音楽療法士の感覚だけで先に進むと現場は職員含めておいてけぼりになってしまいます。
活動の合間合間にコミュニケーションを取ることを忘れず、介護職員の力を大いに借りることで、充実したオンライン音楽療法は可能です!
今日はここまで。
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