音楽療法士の西です。
先日、久しぶりに髪を切りました。鬱陶しかった前髪が短くサッパリして何だか気分もサッパリ。リフレッシュしたい時、音楽を聴いたり演奏するのも良いけど髪を切るのも気分転換できて良いですよね(*^▽^*)
ということで今日は理美容のお話し。
我が法人でも定期的に理美容の専門スタッフに来て頂き、特別養護老人ホームやケアハウスのご利用者の散髪をして頂いてます。
男性ご利用者は短くさっぱりと凛々しく変わり、女性ご利用者はミディアムヘアをショートヘアにされたり、パーマやカラーリングもされて印象が大きく変わってフロアに戻ってくる事も。
そんな時こそ、声かけのチャンス❗西は音楽療法時に限らず、髪型が変わった方には必ず声をかけるようにしています。先日実際にあった特養でのやりとりです。
西:「あ、Pさん髪切りました?」
Pさん:「あら、先生。ああ、髪?そう、昨日ね」
西:「どうりで~。なんか若く見えますよ」
Pさん:「えーそう?(*^-^*)褒めても何も出ないわよ~」
西:「えーそれは残念(´▽`*)」
Pさん:「むしろ、何か頂戴よ」
西:「いや、何で!?(。-∀-)」
女性は褒められると嬉しい反面、少し照れて冗談を言われる方もいます。
西:「あれー?Jさん髪切りましたよね?なんだかサッパリしましたよね」
Jさん:「そうよーお姉さん、切ったのよー。あなたも切ったのー?」
西:「私は今度、髪を切りに行こうと思ってます」(まだ切る前の時)
Jさん:「そうー似合ってるわよー。ふんふんふん~♬(歌い始める)」
西:「ありがとうございます。ふんふんふん~♬」
ちょっと辻褄があわなくたって自分が髪を切ったことを覚えていて、会話でそれが返ってくるれば十分事実に即した会話が出来ていて、それもまた認知症の方との良いコミュニケーションだと思います。
こんなケースもあります。
西:「あ、Wさん髪型変わってる。髪切りましたね」
Wさん:「え、切ってないわよ。」
西:「え、でもだいぶ髪型スッキリしてるように見えますけど・・・」
Wさん:「何言ってるのよ?(゜_゜)私、髪切ってないわよ。あなたの勘違いじゃない?」
西:「ですかねー(。-∀-)勘違いしちゃったんですかね」
Wさん「そうよ、あなたの勘違いよ(-_-)」
西:(散髪の申込欄に名前あったけど・・まあ、いいか)
散髪したことを皆がしっかり覚えているわけではありません。会話の流れで本人の中の事実と違う事を話すと、時には少し怒らせてしまうことがあるのも現場ではそれなりにあります。それでも、西はここ数年で空気が悪くなりかけても、若い頃に比べて萎縮せずに会話を続けられるようになりました。(と、思っている)
Wさんには「そうかー西も間違うことありますね。人間だものー。じゃ、髪切ったら教えてくださいね」とその時は返しました。こういう時、あいだみつを氏の言葉が身に染みます。
コミュニケーションが始まる縁は本当に現場の色々な所にあるものだとご利用者との関わりから教わりました。散髪もその一つ。コロナ禍で会話が希薄となりやすい今の時期に、ご利用者のヘアスタイルも含めて声かけしていこうと思います。
今日はここまで。
おまけ
前髪切りました。コロナが拡大しているので写真は自分で撮ることに。
ええ、そうですよ、若い世代を真似て可愛く撮ってみました(笑)
SNSで皆、普通に自撮りしてるけど西にはハードル高いな・・